「じゃぁ一緒に行きましょうか。」

今日は良く晴れて、かなり暑い日だったので、冷たい飲み物が良く売れるだろう。

杏奈もジョーウィンドウに並ぶ冷たい飲み物にした。

「私はこの、水族館限定のペンギンフロートにします。
凱は?」

ショーウィンドウをジッと見つめたままの凱に向ってそう言うと、ハッとしたように杏奈を見た。

「・・・俺も同じので」

「すいませ~ん!!この、ペンギンフロートを二つ下さい!」

店員が少し離れていたが、全くお構いなしに声を張り上げて注文を通す。

直ぐに番号札を渡されたので、空いている席を探そうと、凱を見たら、凱はショーウィンドウを眺めていた。

「何か追加で注文しますか?」

「あ、いや・・杏奈は何か追加するか?」

「私は、飲み物だけでいいです。じゃぁ席探しましょう」