「顔色悪いで、大丈夫?」
校門の少し前で立ち止まっている壷林さん。
話すのは初めてで、緊張して近づく。
「大丈夫です。…?だれですか」
壷林さんは、俺を警戒するように
少し離れる。
あまりにもそっけない態度に、驚きつつも自己紹介をする。
「1–2の汐田 るい。転校して来て、遅れ入学してん!」
「あぁ。えっと私は壷林…「翼ちゃんやろ」
(あっ!しまった !)
前、日奈太に聞いて覚えてたから、かぶしてもーた。
「なんで知ってるの?」
さらに警戒したようすの壷林さん。
そんな壷林さんを見たら、からかいたくなった。
「かわええ子おるなぁと思って、日奈太に名前聞いた!」
「河野くんに…?」
〝可愛い子〟はスルーなのに、日奈太という名前には反応したな。
(ふーん)
「なぁ壷林さん。…日奈太と、どんな関係?」
「人に聞く前に、自分が…汐田君が言うの先なんじゃないの。」
冷静に言われた。
「そーやな!俺は…まぁ友達や」
「…へぇ 。 私は…私達には関係なんてない」
「?友達でもないんや?」
壷林さんの答えに喜ぶ自分を、抑える。
「友達 ?わからない。
でも…もう関わらないようにしたほうがいいんだと思う。河野君には ––––––––––」
「なんで?」
どこか悲しそうな壷林さん。
「あの人 変な人だから。 」
雲の隙間から太陽が出た。
眩しかった。
でも、俺より眩しそうに、壷林さんは顔に手をかざした。
日光を遮るように。
「私 、汐田君とも友達にならないから」
そう言い捨て、学校に入って行った。
(おもしろいわぁ あの子。)
心配せんといて、壷林さん。
はじめから、友達になろうとかそれで満足しようとか思ってへんから。
見とれよ。
壷林さん、絶対惚れさせる。
それと、河野 日奈太。
宣戦布告や 。
校門の少し前で立ち止まっている壷林さん。
話すのは初めてで、緊張して近づく。
「大丈夫です。…?だれですか」
壷林さんは、俺を警戒するように
少し離れる。
あまりにもそっけない態度に、驚きつつも自己紹介をする。
「1–2の汐田 るい。転校して来て、遅れ入学してん!」
「あぁ。えっと私は壷林…「翼ちゃんやろ」
(あっ!しまった !)
前、日奈太に聞いて覚えてたから、かぶしてもーた。
「なんで知ってるの?」
さらに警戒したようすの壷林さん。
そんな壷林さんを見たら、からかいたくなった。
「かわええ子おるなぁと思って、日奈太に名前聞いた!」
「河野くんに…?」
〝可愛い子〟はスルーなのに、日奈太という名前には反応したな。
(ふーん)
「なぁ壷林さん。…日奈太と、どんな関係?」
「人に聞く前に、自分が…汐田君が言うの先なんじゃないの。」
冷静に言われた。
「そーやな!俺は…まぁ友達や」
「…へぇ 。 私は…私達には関係なんてない」
「?友達でもないんや?」
壷林さんの答えに喜ぶ自分を、抑える。
「友達 ?わからない。
でも…もう関わらないようにしたほうがいいんだと思う。河野君には ––––––––––」
「なんで?」
どこか悲しそうな壷林さん。
「あの人 変な人だから。 」
雲の隙間から太陽が出た。
眩しかった。
でも、俺より眩しそうに、壷林さんは顔に手をかざした。
日光を遮るように。
「私 、汐田君とも友達にならないから」
そう言い捨て、学校に入って行った。
(おもしろいわぁ あの子。)
心配せんといて、壷林さん。
はじめから、友達になろうとかそれで満足しようとか思ってへんから。
見とれよ。
壷林さん、絶対惚れさせる。
それと、河野 日奈太。
宣戦布告や 。