どこにいったの…パパ…。


お願いだから、パパまでいなくならないでよ…。



「はぁ、はぁっ……どこ…っ…パパっ。」



こんなに走ることなんてないから息が上がって苦しい。



近くの川、橋、いろんな所を見て回ったけどパパはいなかった。



「もう…どうしたら…いいの……っ。」



力が抜けてその場にペタンと座り込むと、次から次へと涙が溢れ出てきた。


パパまでいなくなってしまったら…あたしはどうしたらいいの…?


企業が倒産したことを知って、親戚だって離れていってしまった。



私には頼れる人なんて…どこにもいない…。