その紙切れにはパパの字で、


【芽衣奈
こんなに弱い父親を許してくれ。ごめんな。】


こう書かれていた。


「……っ!!パパっ…!!」



その紙切れを握り、私は家を飛び出した。


嫌な予感がする、


「パパ…っ!どこ!?」



パパが…


「…はぁっ、パパ…!」



パパが、いなくなっちゃう…!!



まだ引っ越したばかりで、あまり覚えていない道を無我夢中で走った。