ここは都心のど真ん中にある、
とあるビルのスタジオ。



薄暗い中を何人ものスタッフ達が
忙しく動き回っている。



その中心に私はいる。



「朋華ちゃ~ん、こっち視線頂戴~!」



それに答えるように
私はカメラに視線を向ける。



━━━━パシャッ。



「いいねぇ~!次は流し目な感じで!」



カメラマンの指示に従いつつ、
ポージングしていく。



「はい、お疲れ様!
いやぁ、朋華ちゃん、今日もよかったよ!」



「ありがとうございます。お疲れ様でした!」



私はスタジオを出て、控え室に戻った。



「はぁ~疲れたぁ~。」



少しして、ドアがノックされる。



「どーぞー。」



私が返事をすると、
ドアが開いて人が入ってくる。