なんかとくに意味も含まれない会話が続くけど、先輩とだとなんか楽しくて
こうやってくだらない会話をするのが久々で嬉しくて
知り合ったばかりの人なのに、もうすでに一緒にいるのが大好きになっていた。


ご飯のあとはまた屋上に戻ると思ってたんだけど『観たいやつあるんだよね』とかいって、今では映画館。


「屋上での監視はいいんですか?」

「それがいいなら戻るけど暑いし、それに俺毎日いるけど一日中いるとは言ってないし」


・・・確かに。
ってかそれなら私はタイミング悪く捕まったって感じか。
タイミング良かったのか悪かったのかわかんないけど。


「で、なに観るんですか?」

「あれあれ」

「え、あれですか」


先輩のチョイスはまさかの動物系。
ワンちゃんだよ、ワンちゃん。


「ふふ、まさかの泣ける系って」

「あ、笑った」

「へ?」

「俺真希ちゃんが笑ったとこ初めて見たよー
可愛く笑うじゃーん」

「そのチャラ男発言、やめてもらえます?」

「誉めてんだから喜んでよ」

「私、そういう感情に冷めてるんで」

「可愛いげないなぁ」

「まぁそれはもともとっすね」

「喋んなきゃ可愛いのに」

「よく言われる
あ、最近は言われないっけ」

「どうでもいい情報」


・・・どうでもいいから早く券買お。
私たちどんだけ会話しとんねん!!!