「ん、そうだ
ただ待ってるのもつまんないし、ゲームしない?」

「ゲーム?パソコンで?」

「そ。つっても学校のパソコンに入ってるゲームなんてたかが知れてるし

タイピング勝負、なんてどう?」


「あ、いいですよー
私速いですし」

「よし、決まりな。
つっても俺ワープロ検定一段だし、ハンデってことで俺が1000、真希ちゃんが800文字でどう?」

「えー、なんか最初から負けた気分」

「でも高1の真希ちゃんと高3の俺じゃ結構差があると思うけど」

「…それもそうですね。
じゃあ負けた方がジュース奢りで!」

「はは、いいよ。
じゃあパソコンつけてー。Word開いてー」

「はーい」











ってことで、とにかく早く打ち終わった方が勝ちってことでカタカタと打ち始めて数分…

あと少し!ってとこ。な、のに


「俺もう終わるよー」

「え、ちょ待っ…!」

「はい、終わりー」

「えぇ!!」

「はい、俺の勝ちー。」

「いやでも誤字あるかも」

「んじゃ真希ちゃん俺のやつ採点してよ。
減点が多い方が負けね。

誤字脱字それぞれ一点ずつね」

「…じゃあ終わってない私のが不利、、」

「そりゃ、スピード勝負だからね」


そんなこと言いつつ、お互い席を交換してチェックするけど、優斗くんの打ったものに誤字なんてものはなく、、


「はい、俺の勝ちねっ」


普通に負けた。

200文字もハンデがあったのにさ。