「こないだは、楽しかったな!なんか俺、お前といると楽しい」
「私も楽しかった。今日は、誘ってくれてありがとう」
「でも、仕事休んで大丈夫なの?」「今日は、休んでしまったから、今日でずる休みは最後にするね」「おう!」そんなたわいもない会話をして、私達は、映画館に到着した。
平日なのに、すごい人で、彼は私にここで待ってろ。と言い残し、何処かへ行ってしまった。数分待っていると、彼は、私の分のチッケットと飲み物やポップコーンを抱え
戻ってきた。私も一緒に行ったのに・・・お金払うよ!いくらだった?
「今日は、いいから。女に出させるなんてカッコ悪いだろ」
「じゃあ、お言葉に甘えるね。ありがとう。次は、何か私もごちそうするね」
初めてだった。今まで付き合ってきた人で、こんなレディーファーストな人とは会った
事なかったから、驚いた半面、きっとカッコイイ人はみんなこうなのかな?なんて
考えながら、会場へと向かった。助手席より近い、席に私は、ドキドキした。
飲み物も、大好きなポップコーンも不思議と緊張で喉が通らなかった。
バイオは私も何度か、見た事ある映画だったが、映画館で見るゾンビはあまりにも、
迫力的で、怖がっている私を見て彼は、笑って、しかたねーな。と言って、手をまた握ってくれた。この人の彼女になる人は幸せなんだろうな・・彼の横にいるのは、他の誰かじゃなくて、私がいいなって・・。そんな事を考えているうちにあっという間に映画は、終わった。その後私達は、ご飯を食べて駐車場へと戻った。
車内の中で彼は、私にこう告げた。「お前、可愛いのに勿体ないよな。痩せれば、俺お前と付き合ってやる」私は、予想外の彼の発言に驚き目をまるくし、動きが止まった。