「ずっと連絡できなくてごめん。夜勤続きで忙しかった。今週の週末暇?」
私は、すぐに返信を返した。「大丈夫だよ。丁度週末は何も予定ないよ」
仕事、家の往復の私に予定などは、なかったから・・
すぐに彼から返信がきた。「よかった。じゃあ決まりな!迎えに行くから家の場所教えて」「仕事帰りになってしまうから、職場の近くまで迎えに来てくれたら嬉しい」
「迎えに行くわ。時間は12時な。」
「うん。仕事終わったら連絡入れるね!」まるで、恋人みたいな連絡で新鮮だった。
ずっと別れてから、恋人もいない私には、新鮮で楽しくて、ドキドキして興奮が
おさまりきらなかった。何を着て行こう?かわいいと思われたくて・・
別れてフリーだった私には、可愛いく見られたい。誰かのために、オシャレをするなんてなかったから・・こんな私でも、そう思えるんだってこの時知った。
結構、上から目線で時間まで勝手に決めてしまうとこも、素敵だなって思った。
約束の日まで、小さい子供みたく指折り数えた。
待ち遠しかった日は、やっときた。仕事に向かう最中もドキドキがとまらず、
休憩中には、いつも化粧なんて直す事もしない私なのに、何度も鏡をチェックした。
職場の同僚には、今日は、デート?一瞬で気付かれた。
うん・・と話す私に、楽しんできなよ~って周りも応援してくれた。
感じがよくて、なんでも話せるような職場だった。みんな仲良しで仕事帰りには、
飲みに行くようなアットホームな職場・・この時はね、みんなの事を裏切るなんて、
私も思ってもみなかった。
約束の時間がせまってきた・・緊張でトイレが近かった。
携帯を見るともう彼から連絡が入っていた。「着いた。もう終わるかな?待ってから早く来いよ!」私は、急いで返信を返した。「今、行くね。」彼に送る返信と同時に友達にも、今から行ってくるね。と連絡を入れた。
外を出るとわかりやすい場所に待っていてくれた。車もピカピカで、カッコイイ、セダンの車。軽自動車や大型車しか乗った事がなかった私は、車にも感動をした。
「久しぶり!今日は、連れていきたい場所あるから乗って」