雪うさぎとコップをのせてから、こたつに足を入れる。


足に熱が集まり、上へ上がっていく。
たっぷりのお茶が入ったコップはいつもより重く感じて、取っ手を持っていない右手を側面に添えた。
しかし私の指は熱に耐えきれず、指を離してコップをこたつに置いた。


冷えていた指にはまだ熱が残っていて、微かにピリピリする。
先に雪うさぎを一口食べることにした。
つぶらな目が可愛い顔を容赦なくかじる。白い皮とあんこには無慈悲な歯の跡が残った。


柔らかくてなめらかで優しい味。


口の中に甘いのが残って、喉が渇いてくる。
勇気を出してコップを傾けた。
ふわっとお茶の香りが漂う。


安心するなあ。
優しい甘さの後にお茶の香りとちょっとの苦味が入ってきてちょうど良くなる。


冷えていた体が温まり、頭がぽーっとして余計なことは考えられなくなる。
瞼が落ちてきて、首が揺れる。危ない、寝てしまいそうだ!私は慌てて、残った白くて丸いお尻を食べた。