キーン
コーン
カーン
コーン
お昼前の終了の鐘がなり、みんな一斉にガヤガヤとし始めた。
答案用紙が回収され、菜緒が私の席に向かって来た。
「優里葉ーっおべんと食べよーっ!」
そう言うと、菜緒は前の席の人が立った後の椅子へ、ドサッと座った。
「あー、あと少しだね~。」
「うん!頑張ろね!」
すると、
「龍馬ー飯食おー!」
「マジ腹へったわー」
と、隣の席の男の子の友達が来て話が聞こえてきた。
「あー、だりぃ。」
彼の名は、龍馬くんと言うらしい。
菜緒も隣の男の子達を見て、私に耳打ちをした。
「…ねぇちょっと、隣の男子めちゃくちゃかっこよくない!?」
「そう!そうなの!ちょーイケメンだよね!?」
私も菜緒に、小声でコソコソと返す。
すると、龍馬くんの友達が私たちを見て
「うわっ!!キミ超可愛いね!!」
と、声をかけてきた。
え?へ?
突然話しかけられて困惑するも、龍馬くんの友達は、菜緒を見ていた。