それからの私は、

クラスで普通に友達をつくって

一緒に勉強して、

たまにはファーストフード店やファミレスで
喋って、

やっぱり勉強して、




希望の
国文科に入学することが出来た。




大学デビューは、
とても楽しかった。


高校生まで、ほとんど
ヒロキ一色だった私。


お化粧を覚えて、
カフェや、二十歳を越えたら
居酒屋にも行った。



好きな人は、
いたりいなかったり。

特に、恋愛に興味はなくて。




だから、
教授の推薦する本を、読んでみたり
大学の図書館に入り浸って、
快適な大学生活を送った。




そして、
私はある作家のファンになる。


吉田タケル




恋愛小説の、
男性作家。