「私、真君がすごく好きなんです。
だから、早くここから抜け出して、真君に会いたいんです」

「なつきさん・・・」

「私、真君がこの世で一番好き―――
どんなに言葉を並べても、多分伝わり切れないかもしれないんですけど」

「―――大丈夫よ」

と、見琴さんは優しく微笑んでそう言った。

「なつきさんの気持ちはちゃんと届いているわ。
きっと、真さんもあなたのことこの世で一番愛していると思うわ。
どんなに言葉を並べても伝わらないくらいに―――」

「見琴さん・・・
ありがとう、ございます・・・」

「さぁ、おいで。なつきさん。
怖かったでしょ？思い切りここで泣きなさい」

と、見琴さんは両手を広げる。

私は思わず見琴さんのところに飛び込み、泣き出した。

すごく怖かった・・・！！

殺されるかもしれないという不安で胸が押しつぶされそうになる。