こんなに暴力的で、そこに恋愛感情なんてないのに。

愚かな私はそんな事すら分かっていながら、愛のないこの行為を甘んじて受け入れる。


「んっ、」


「感じてますって顔してるけど、やめて欲しい?」


意地悪そうに男は笑う。

ギラついたその危険な瞳が「止められるわけないよな」と言っている気がした。

そこにあるのは欲望に忠実な愚かなバカ女と、ゲーム感覚で女を落とし、攻略する事だけに快感を求める最低な男だけ。

そんなどうしようもない二人だからこそ、この関係は続いているのかもしれない。

都合が良いからこの男は私の様なバカ女を選び、私もまた自分勝手な都合でこの最低な男を利用している。