その指が無理やり私の顎を掬い上げた事で、上を見上げることを強要された挙句、バチリとアーモンド型の瞳と、——交わった所で、決して良い事のあった試しがない視線と、視線が交差する。


「……脱げよ」


「はい!?、」


「上手に俺を誘えたら続きをしてやる」


とんでもない事を言い出したこの人の思考回路は一体、どうなっているんだろうか。

やはり天才と呼ばれる人たちって、頭良すぎて頭のネジがどこかに飛んでるっぽい人ばかりだと思う。

そんな事を一瞬思考していると、やけに胸元の辺りに開放的な感覚を覚える。

ブラのホックが流れるように外されていた事に気づいたのは、研究室に設置されていた長椅子に押し倒されてからだった。