愛されない予定を知って要る。
所詮、僕の愛情は厄介に過ぎない。

あの子は城に住む嬢。
僕は下人。

格差社会とでも申しましょうか。この距離を。

当に決まって居りました。
儚き愛しき刹那の距離。

煙管を寝ん比で吹かし、其の煙の行く手を僕は掻き消しているのですが、如何にも白く巣立って行くのです。

僕の気持ちも此の様に、伸びている。

同様で、消えて仕舞う。

あの子が僕の横を通り過ぎ、煙管をお控えしたほうが、なんて云って来た時。
何故其の様な事を申すのか尋ねた次第です。
身体に障るというとても当たり前の言葉にさえ、僕は嬉しく、愛おしく感じて仕舞いました。

此の気持ちは誰に理解して戴けるでしょうか。

当人、僕も此れを説明するのは容易ではなく、どうお伝えしたらいいのか解りません。

後生です。
ギャンブルは好きではないのです。
勝ち負けの世界は苦手なのです。

此の勝負は一生続くのでしょうか。

僕には耐えられない。

如何か、如何か、微笑まないで居てください。
僕の前で。

僕が僕を殺してしまうではないですか。

此の仕様も無い、生存を誰かの仕業にして終えたら、そう願ってしまう所存です。



               :椎名林檎×斉藤ネコ 平成風俗(ギャンブル・ハツコイ娼女 等を聴きながら: