空にある星はいつも同じ光を放っている。
その光は私に道を照らしてくれはしないだろうか。
今彼が何をしているのか、いつだって考えている。
星は知っているんだろう。
随分と逢っていない。そう思い感じるのは私だけ?
私は残業を終えて寒い冬の夜空の下を歩いていた。
彼とは・・って別に彼氏じゃないんだけど、私の片想いだから。
彼とはしばらく顔を合わせていない。
私の仕事も年末になってから忙しくなってしまったし、彼も相変わらず忙しい生活をしているみたいだし。
お互い、別に恋人じゃないから決まって連絡をしたりもしていない。
私が連絡してそれに対して返してくる。
その程度のやりとりしかしていない。
元々マメな人じゃないし、それに私に興味を持っているわけじゃないから。
本当。勝手な私の片想い。
彼は私とは全然違う職業で、住んでいる所だって全然違う。
友達の友達という関係で、お互いそんなに深く知らない。
なのに私だけ彼を好きになるなんてずるいと思う。
「さむ・・」
私は時々吹く風を睨む。
でも、空の綺麗さで許してしまう。
この空は、星は全て知っている。
私はこれからどうしたらいい?
伝えるにも伝えられない想いを抱えて。
伝えるのは簡単。でも、理解してもらうのは難しい。
キミの歩く速度は早いからすれ違ってもわかってもらえないような気がする。
それでも、私は想いを奏でていようかな。
いつかは気付いてくれるかな。
どこかの交差点で、ふと気付いてくれるかな。
空と星は知っているのかな。
:BENNIE K OKayを聴きながら: