毎日仕事帰りにあのコンビニに寄る。

でも、あんなことがあってからなんとなく私は行きにくかった。

でも・・彼のこと知りたくって・・知るには・・コンビニに行くしかなくって・・。

だって、連絡先とか何も知らないんだもん。

そこに行けばいる ってことしか。

私は彼がお客さんに笑顔でいるとこを観て泣きそうになる。
勝手すぎる 想い。

「お疲れ様」

彼が私に気付いて声をかけてくれた。
レジから離れ、雑誌の整理をしはじめた。

この笑顔 私にだけ 私にだけにして。

「こんばんわ・・」

彼が そっと私の指に触れた。

「風邪ひかないでよ?」

切れそうになる。指も心も。




でも・・。
君のこと知らない。
そして君は
私のこと知らない。


            :perfume シークレットシークレットを聴きながら: