もう、全てどうでもよくしてしまいたい。
そんな時がある。

劣等感 罪悪感 感情という感情。

もう 全て 本能のままに彼をめちゃくちゃにしたくなる。

我侭、甘え、アンチ

なんでも 受け止めてほしい。

私の衝動を突き動かしてほしい。

わかって欲しい。
この なんとも言えない 心。

太陽もいらない。
空も雲も体も言葉も・・・。

どうせ 死んでしまったら 何もかも なくなってしまう。

だったら、はじめからいらない。

彼さえいてくれれば、全ていらない。




「・・・何恐い顔・・してるの??」

目を覚ました彼が、私を観て言う。

私は先に目が覚めて、夜明けを窓から睨みつけていた。

「なんでもないよー」

本能のままに 私は 彼に抱き付いた。



             :椎名林檎 本能 を聴きながら: