彼といられて幸せ
でもこの幸せは今だけなんじゃ?
本当に私でいいの?

きっとこれからも……
_____________________________________________
学校帰り、湊といるのを見たことがある人から声をかけられた。

薄々感じていた不安……

美人でスタイルもよくて……私とは違うね……
湊が心変わりするのも、わかる。

湊はどうしてつきあってくれたんだろう?ヒロの件があるにしても、付き合う理由がわからなくなった。

あの人と別れたあと、湊に電話した。
「私……付き合うのやめたい……」
「なんで?」
「もう無理しなくていいから……」
「無理なんてしてないよ。」
「私は幼馴染みの頃に戻りたい……」
もう戻れない
キミとの日々……

今……この瞬間……
______________________________________________
奈緒が距離をおいてるのは、わかっていた。

奈緒からの電話にうれしくなった。

でも、奈緒の言葉に打ちのめされた。別れるんだなぁって、落ち込んだ。俺から離れないで……俺のところに戻ってきて……

奈緒にもう一度好きになってもらう自信がなかった。

冷静を装って……でも、哀しみで爆発しそうなのを必死にこらえていた。冷静になんてなれない。
また何も伝えられずに終わっちゃう
愛の言葉も届かない
だけど彼女は戻ってくると信じてる

彼女といられるなら全てをなくしてもかまわない
彼女といられるなら平凡な毎日がキラキラした世界に変わる

彼女がいないとため息ばっかり……
オレには彼女が必要なんだ
なんでわかってくれないんだろう……
______________________________________________
奈緒からの別れの電話……納得なんてできない。悶々と夜を過ごした。

大学で、女に告白された。
「彼女と別れたなら、付き合って」
「彼女と別れてないけど?」
「別れてないの?」
「別れてない」
まわりの女がざわついてる。
「彼女と別れて、その子と付き合うんじゃなかったの?」
「彼女と別れるつもりもないし、そいつと付き合うなんて言ってないだろ?」
「嘘つかないでよ、私たちはその子に聞いたのよ。そう言われたんでしょ?」
「彼女がいらから……付き合えないって……」
「別れたら、付き合うって言われたんでしょ?」
「俺は彼女がいるから、付き合えないとは言ったけど、そんなことは言ってない。お前たちが奈緒になんか言ったのか?」
「だって、別れたがってるって聞いたから……」

奈緒に会いに行かなければ……奈緒の高校に向かう。

出てくるのをずっと待っていた。やっと出てきた。
いつもはなっちゃんと呼んでたけど……
「奈緒、話があるんだ。」
「話すことなんてない。」
「なんで急に別れるなんて言うんだよ。」
「だって……他に好きな人ができたなら……」
と、泣きそうな顔をしてる
「俺の好きなのは、奈緒だけだ。奈緒は多分知らない。俺が子供の頃からずっと好きだったってこと……」
「でも、大学の綺麗な人が……」
「さっき告白されたよ。彼女と別れたなら付き合って……って。」
それで、さっきのを携帯電話で録音したのを聞かせた。
「ほ……本当に?」
「奈緒が好き。どんな女もいらない。他のやつの言葉なんて気にしないで、もっとちゃんと俺を見て……」
「ごめんなさい。私も好き……だよ」
もう二度と俺から離れられないようにしてやる。別れたいなんて考えられないようにしてやる。他のやつにやりたくないって思った。
「ずっと……ずっと……大切にする」
愛しい彼女を強く抱きしめた。
浮気されて別れて……
どうしてこんなに胸が痛むんだろう……

ずっとそばにいてくれた彼
いなくなってわかった
今も……好きなんて気づいても……

こんなにも好きになっていたなんて……
______________________________________________
浮気されて、別れても……まだ好きなんて……

もう会わないと思っていたのに、湊が会いにきた。顔を見たら、諦められなくなりそう……

誤解もとけ……湊の気持ちを聞いた。湊の気持ちが私の心に押し寄せてくる。湊の気持ちを信じる。あの時育まれた愛は消えたりしなかった。

湊に抱きしめられ、腕の中で……もう離れないよ……って思った
二人の恋が再び動き出す

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