あなたの笑顔で
私を元気にしてくれた
あなたとは一緒にいて自然だった
私が私らしくいられた

今が楽しくて
先のことなんて考えてなかった

どれだけ絶望したとしても
生きていれば希望がある
どう生きるかを決めるのは自分だよ
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気にしないようにしても、噂が耳に入る。元気がない私を心配してくれる彩花と美月ちゃんと……

湊と付き合ってるふりをすることになった。噂は消え、湊とのことが噂になってるんだよね……

湊が優しいから、勘違いしそうになる。笑顔をむけられると、元気になれる。湊が私を救ってくれた。

だけど、湊の優しさは恋じゃないってわかってる……

もうダメなんだ

忘れなきゃ……
昨日までの何もかも……

オレと別れて
すぐに別の男を作ったん……だな
オレはずっと忘れられなくて苦しんでるのに……

いつか……きっと思い出す
キミと過ごした日々を……
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奈緖に辛い想いをさせてまで一緒にいられないと思って別れを受け入れた。だけど、すぐじゃなくてもやり直せると思っていたんだ。奈緖と築いた愛は消えないと思っていた。別れても、奈緖は俺のものだと思っていた。バカな俺……

そんな甘い考えを打ち消すかのように、奈緖が男と歩いていた。2人の笑顔が……つないだ手が……2人の関係を物語っていた。

俺との思い出は?全部消えちゃった?信じていたものがガラガラと崩れていく。俺の気持ちはあの頃のままなのに……好きじゃない女にはつきまとわれ、奈緖は離れていき……奈緖が他の男のものになるなんて、耐えられない。ただ過ごしていく日々……

昔とは違う
今は彼女と一分一秒を惜しむように過ごしてる

本気になったらダメだ
ダメダメ……
これ以上好きになっちゃダメ

これからも独り占めしたい
彼女にむけられる独占欲
オレだけのものにしたい

だけど彼女を失った時の悲しみが襲ってきて
彼女に嫌われたくないから
本当の気持ちを心に閉じ込めて……
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奈緖に会いたい。顔を見たい。奈緖と付き合ってるふりをしてから、世界の色が変わった。奈緖と過ごし、俺の毎日は変わった。一緒にいるだけで心に光が灯る。とろけるような笑顔で俺を癒やし……新しい世界が見えた気がした。

奈緖の元彼が俺達を見ている。奈緖も気付いてる。どんな気持ちで?もしかして、邪魔なのは俺?俺がどんなに好きでも、奈緖はまだアイツのことを……

そんなことを考えていたら、初めて奈緖から手をつないできた。ニコッととろけるような笑顔で……

俺ばっかりが意識しちゃって、このままじゃ不安なんだよ。ふりはふりだ。いつかは、誰かにとられそうで……



私が本当に好きなのは……
私にみせる笑顔に胸キュン
あなたの笑顔にいつのまにか恋していた

あなたに……恋におちるなんて想像したこともなかった
いつも私を大切にしてくれるあなたを
好きになってるってきづいた……の

幸せが続けばイヤなことは頭の隅に……

過去の恋……終わった恋
現在の恋……恋人のふり

付き合ってるのに辛くなるなんて考えてなかった
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最近、学校に毎日湊が迎えにきてくれる。一緒に歩いて帰る道。たわいない会話、湊がみせる笑顔に胸キュン

ヒロが見ているのを感じた。きっと、湊も……感じてる

湊はどう思ってる?はっとした。私が気になるのは、湊だ。湊のことばかり考えてる。どうしてこんなに気になるの?恋まであと少し……

湊と別れたあと、ヒロに声をかけられた。
「俺達、もう一度付き合わないか?なんだアイツなんだよ。俺んとこにもどってこい……よ」
ヒロを見返すために、湊に付き合ってるふりをしてもらった。これは、見返せたのか?だけど、全然うれしくない。私が今好きなのは、ヒロじゃない。湊なんだ。湊に惹かれていく自分に気づいた。
「ヒロには、あの人がいるでしょ?私にも彼ができたから……」
次の恋に踏み出そう

もっと知りたい
だけど聞けない

私に笑顔を取り戻してくれたのはあなただった
あなたの優しさを知らなかった時の方が楽……かも……

好きになればなるほど
どんどん私ばっかりが好きになってる気がする
あなたに会えるだけでいい
この時間がずっと続けばいいと思っていた
あなたも同じ気持ちならいいのに

でもこの関係が続くことはないってわかった
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口下手でぶっきらぼうだけど、優しさが伝わってくる。
一緒にいるのが自然で、湊と一緒にいると幸せを感じる。幸せを感じれば感じるほど、不安になる。なんだろう……この気持ちは……

始まりかけていた恋……

だけど、美月ちゃんから聞いた。湊には子供の頃から片想いしている子がいるって……それでも、私と付き合ってるふりをしてくれるような優しい人……

もー付き合ってるふりをできないと思った。もー付き合ってるふりをするのは、辛いよ。耐えられない……

湊に付き合ってるふりをやめようと、伝えた


あわよくばを……いつも狙ってる
少しは見る目を変えてもらえたかな?

前よりは仲良くなった
だけど告白する勇気は出なかった

オレにとって世界中の誰よりも大切な人
今の関係を壊したくなかった
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誰よりも近くにいて、一緒の時間を過ごしてきた。

本当は気付いていた。奈緖との距離が縮まっても、俺のことを見てるんじゃないって……

キラキラ輝いていて眩しい奈緖。気持ちを届けたい。だけど、勇気は出なかった。

奈緖から、付き合ってるふりをやめようと言われた。

想いを伝えることもできないまま、2人の関係が終わった。

「片想いしてる子がいるって、美月から聞いたよ。その子とうまくいくといいね。」
「俺ならずっとなっちゃんだけを愛し続ける。絶対に悲しませない。だから、俺と付き合ってくれ。」
「えっ……片想いの子は?」
「俺がずっと片想いしてるのは、お前だよ。ずっと気づかないし……」
「ごめんなさい……全然気付かなかった。私でいいの?全然かわいくないし……」
「そんなことを言うな。なっちゃんはかわいいよ。俺はなっちゃんのことばかり考えてるのに、なっちゃんは俺のことなんてどうでもいいの?このまま恋人のふりをやめて、それで終わりでいいの?」
「そんなことない……」
「なっちゃんは、俺がいなくてもいいの?」
「なんでそんなこと言う……の?私、みーくんのこと好きになっちゃった……」
好きになってくれて嬉しい。ギュッと抱きしめた
「い……痛い」
痛いほど強く……

誰かの変わりじゃなく、俺だけのもの……もう離さないから……もう我慢はしない。
数え切れないカップルがいて……

だけど私の隣にあなたはいない
愛してる……愛されたい……って
いつだって思ってるのに……

どうして好きになっちゃいけないの?
好きな人に彼女がいただけなのに……
諦めなきゃいけないの?
だって好きなんだもん……
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湊の彼女は私じゃない。湊の顔に一目ぼれした。そして湊を知るほど募る恋心……

湊に好きになってもらうために、努力した。なのに、彼女ができていた。そんなぁ……今までの努力が……

そばにいたかった。独り占めしたかった。私だけを見てほしかった。湊しか見えない。

恋したら、もっお自由で、毎日がキラキラしてると思っていた。あれから、湊に近づくことさえできなくなったんだ。湊のいない毎日は、虚しいだけだった。今でも湊を好き。違う……あの頃よりもずっと……ずっと……

こんなに好きなのに、なんで諦めなきゃいけないの?ずっと彼女と付き合うかなんてわからない。いつかは、私を好きになってくれるかもしれないじゃない。


あなたがそばにいる
今がこんなに幸せなんだ

つりあわないっていたけど
気づかないふりをしていた

付き合い始めた2人
だけどまだ知らないことがある
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2人でいる時、愛を感じられて幸せ。

2人で会っている時、湊の大学の友達と遭遇。みんなで遊ぼー……ってことになって、一緒にドーナツ屋さんに行った。湊と一緒にいられるのは嬉しいけど、モテるのをまのあたりにして……

トイレに行った。「湊の彼女って、ブスだよねー」「あれなら、私達の方が似合うよねー」ゲラゲラと笑い声

トイレには行かずに席に戻った。湊に、先に帰ると伝えた。
「じゃ、俺も帰るよ」
「えー、湊はまだ時間あるんでしょ?」
「私、1人で帰るよ。」
荷物をつかんで、その場を後にした。

夜、湊から電話が何度かかかってきたけど、出なかった

前に会った人に言われた言葉、トイレから聞こえてきた言葉……ヒロの時のことが思い出された。ヒロもだけど、湊もモテる人だったんだ。

美月ちゃんは、湊の妹だから話せない。彩花に今日のことを話した。
「湊さんもモテる人だと思ったけど、やっぱりそんな感じなんだね。」
「うん……」
「この間の人もだけど、湊さんを好きな人はいっぱいいそうだし、これからは2人では会わない方がいいのかもしれないね……」
「うん」

湊の知らないところで、奈緖が距離を置き始めていた。

別れても
会えなくても
キミが好き

この気持ちをどう伝えたらいいかわからない

話しかけたいのに話しかけられないまま……

好きだけど
好きだけじゃ続かなかった
まだ好きなのに……
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奈緖と別れてから、マネージャーが彼女気取りで……

先約があったから、デートの誘いを断ったら
「友達との約束?私との約束が最優先でしょ?」
って……奈緖なら、そんなことは言わなかった。そういえば、奈緖から遊びに誘われたこともなかった。遊びに誘うのは、いつも俺だった。

サッカーの応援に来てくれた子と話していたら
「私の彼氏と話さないで……」
いやいや、お前彼女じゃないからな……
「お前と付き合ってないだろ」
「何言ってんの?彼女と別れて、あれから付き合ってるでしよー」
「お前のせいで、奈緖と別れたけど、お前とは付き合ってない。」
俺は、奈緖が戻ってくるのを待ってた。だけど、奈緖は戻ってこなかった。もう新しい男ができていた。

「だったら、なんで2人で遊びに行ったの?」
「遊びに行ったの、1回だろ?一緒に遊んでみたらわかった。お前とは合わないってわかったんだよ。」
そう……奈緖に男ができたと知って、一度だけ遊びに行って、他の人じゃ埋められないって再確認した。

「あの子……男ができたん……でしょ……」
「そうだよ。お前さえいなければ、奈緖の隣にいたのは、俺だった。俺はお前をずっと恨んでる。」
「私はあなたを好きなだけで……」
「俺はお前なんて好きじゃない。今も恨んでる。」
周りにサッカー部の部員、応援にきてた女の子たち、通りすがりの人達、沢山の人の前で……
「もう……いい……」
バタバタと走り去った。

1人になったら、解放感があって、身軽になれた。きっと、もう噂になってんだろーな。どんどん流せ……奈緖に届くように……噂を聞いて、戻ってこい奈緖。

夢くらいみても……いいだろ……今ならまだ……