「純也くーん！ 一緒に帰ろ〜」
「え！？ に、虹...ちゃん
俺は百花と...」
「え〜！ 百花なら、拓音くんと帰ったよ〜」
「え...あ、そっか、じゃあ、帰ろうか」
「うん！」
へー、純也くん、百花なんかが好きなんだ。
じゃあ、余計に狙いたくなっちゃう！
「あー、虹...ちゃんって、歌手であり、お金持ちだよね！｣
「んー、お金持ちなのかな？
まぁ、親がアパレル系の社長だからかな☆
でも、純也くんもかなりお金持ちだよね！｣
「え？なんでそれを？」
「お母さんが純也くんのお母さんと仲いいみたいでね！
将来は婚約なんてどう？
って話も出てるみたいね☆｣
「こ、婚約ぅ！？」
「あ、まだ先だけどね」
まぁ、こう言っておけば、後から楽になるからね！
「じゃあ、虹ちゃん、帰ろっか」
「うん！」

いつも通り拓音と帰ってる時、偶然虹と、純也が一緒に帰ってるところを見つけた。
別に気になるって訳でもないのに、なんでこんなにイライラするの？
本来は虹のところに私がいるはずなのに！
「...って、何思ってるんだろ」
「もーも、あっちのカフェ行こ！」
「え、あ、うん！行きたい！」