その場に私も居た。

"何でそんなことを言うの?"

"獅龍の姫は1人しかなれない、って 言ってた"

"私はどうなるの?"

そんなこと、言えなかった。

モヤモヤとした思いは喉の奥につっかえてしまって どんな言葉も出なかった。

獅龍における絶対権力の総長の言葉。

誰も逆らうことなく、静香は2人目の姫として迎えられた。