「っはぁ〜」

知らないうちに緊張していたのだろう
肩の力が抜けて、息を思いっきりはいた

それにしても、綺麗な翼だったなぁ…

グゥゥ〜

「…ん?」

自分のお腹からではないその音に頭をかしげる

辺りを見渡してハッとした

あ…!この人のこと忘れてた!

少年は目を固く閉じて、ぐったりしていた

おそらく気絶しているのだろう


「えっ、大丈夫じゃないじゃん!こんなに大きな傷じゃあ、魔法で治せないよ‼︎」


私は急いでその少年をかつぎ、森の奥へと足を進めた