暖かく優しい風のふく春

光の差し込む朝の森は、美しくて思わず見惚れてしまう


「…あっ！みっけた！ユレの実！」

私は声を弾ませて、腰ほどしかない木になっている小さな木の実を採った

ユレの実っていうのは、甘くて美味しいのに痛み止め薬にもなるっていう優れものなんだ


ちょうど痛み止め薬がきれてたし、見つかってよかった〜！

私は採ったユレの実を籠の中に入れた

それにしても…

グゥゥ〜

「うげっ…！」

ちょうどよく熟しているユレの実を見て私のお腹は限界をむかえたようだ


「目的のものは全部採ったし…帰って朝食にしますか！」


さすがにこのままだと、お腹空きすぎて倒れちゃいそうだし

私は森の中を慣れた足どりで歩き出した