「…ねえ、颯太はなんでリンドブルムに戦いを申し込むなんてことしたの?」


私がそう聞くと、颯太はスープを飲む動きを止めた


「…どうしても、強くならなくちゃいけないからだ」


ぽつり、と小さな声でつぶやかれたその言葉は、不思議と力が込められているように聞こえた

「…強く?」

なんでそんなことを望むの?

「俺は…強くならなくちゃなんねぇんだよ」

颯太の赤い瞳には、発せられた言葉とは裏腹に悲しみの色が見えた