星羅は俺の目をまっすぐ見て言った


「一応、魔法使いなの」


「一応…?」

一応ってなんだ?
完全な魔法使いじゃない、とか?
だとしたら、どういうことなんだ?


すると星羅はクスクス笑って

「何か特別なわけじゃないの。ただ…」

「私、空が飛べないのよ」