明日から冬休みか。しっかしLT長くて嫌だな。それでも何も言わずに先生の話を聞く。肩を急に叩かれ振り向くと親友の結衣がニコニコして私を見ていた。

「な、何?」

「冬休み予定あったりする?」

「予定?ないと思う。」

「ないなら、遊ばない??」

「いいよ!」

「わぁい!!」

「ゴホン。本郷さん、坂本さん楽しそうですね?話し聞いてますか?」

「「す、すいません」」

「ちゃんと聞いてて下さいね。」




「「す、すいません。」」

はぁ。注意されるなんて…。私と結衣はお嬢様ってこともあってかあまり注意などをされたりしない。それがすごく嫌。

「明音帰ろ!」

「うん。」

結衣と一緒に校門に向かうとお互いの迎えの車が来ていた。私と結衣は顔を見合わせて笑う。はぁ…。

「おかえりなさいませ。」

「ただいま。」

「お荷物もらいます。」

「ありがとう。」

私は座席に座りシートベルトをして結衣LINEを送る。
今日はパパもママもいるんだっけ。うちの家族は超がつくほど仲がいい。私が門を潜ろとするとパパが出てくる。

「明音おかえり~。」

「ただいま。」

ワンワン

「ペティ、ただいま。」

ペティは私が最近ママにおねだりして買ってもらった犬でいつもじゃれあっている。

「疲れただろ。部屋で休みなさい。」

「うん。ペティおいで。」

ペティは私の後ろをついて歩いてくる。部屋でに着くなり私はベットに寝転ぶ。
なんで、何も言えないんだろ。何かを言おうとするたびに言葉が出ない。だから、私は本音を隠す。

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