なぜか、坂神君と乗る事になり、とても気まずい。





前の観覧車を見ると、月野君と穂乃果が楽しそうに喋っている。





やっぱり、穂乃果のこと応援してあげなきゃ。




私の気持ちなんて関係無いんだ。






「智也と、二人で乗りたいとか思わないの?」




「えっ!?」




坂神君から急な質問をされ、びっくりした。


二人で........





乗りたいって、思うよ.........



思うよっ.......でも、




「二人の邪魔したく無いから......。
それと、本当にあの事は黙ってて」






「あー、そうだったね」



悪そうな笑みをする坂神君。






「あ、あのさ、坂神君ってそんな性格なの....?」



いい人なのか、悪い人なのかよく分からない。




「人の弱み握るのは楽しいじゃん」




悪い人の顔だよっ!


まさか、こんなふうだとは思わなかったよ。




性格わ.....



「"性格悪っ"て思ったでしょ」




心の中で思っている事を、坂神君が言ってきた。




「あんた、顔にすぐでるから、わかりやすい」




え、私そんなに顔にでてんの!?



いやぁ、恥ずかしいっ




「そんなんじゃ、智也にも気づかれちゃうんじゃない?」




「う.......」





坂神君が鼻でフッと笑いながら言った。



性格悪すぎでしょ......




やっぱ、この人無理っ!