「わぁ〜怖そうだね!!」



「だ、だね....」



暗い部屋で、不気味な音が聞こえる。



今私達は、お化け屋敷の中にいる。



こうゆう所も、苦手なんだけどな....


どこから、お化けが出てくるか分かんないし........






「わあああああっっっっ_____」



私達の目の前に、全身火傷だらけのゾンビが現れた。



「「きゃあっ!」」




「ちょ、穂乃果っ!?」



穂乃果は、全速力で先に走って行った。



「わっ!」



暗くてよく見えないけど、何かにつまずいて転んでしまった。




「星川、大丈夫か?」




つ、月野君......


心配そうにして駆け寄ってくれた。






「.....大丈夫だから、穂乃果を追いかけてあげて。 すぐ、迷子になるから.....」




「わ、わかった」




そう言いながら、穂乃果が走って行った方向に行ってしまった。





「助けてもらえばよかったのに」



「......別に、大丈夫だもん...」




少し痛みが感じたが、よろけながら立った。




「は、早く出よ。坂神君」




「怖いの?」




「ぜ、全然怖く......きゃあっ!!」




クライマックスで、どんどんお化けが出てくる。



私は頭を抱えて、しゃがみこむ。




「やっぱ、怖いんじゃん」




坂神君が、「はい」と言いながら手を差し伸べてくれた。




「あ、ありがとう...」




性格悪いのか、優しいのかよくわからない。