はぁ、死ぬかと思った......




あんなに、高いよとは言えスピードが速すぎる。



「陽菜実、泣きそうだったね〜」



笑い事じゃないよーー

穂乃果は、隣でめっちゃはしゃいでたな........





「あれ、もう一回乗ろうぜっ!」


「行きたいっ!行きたいっ!」



え!?

もう一回.....!?
さすがに、無理でしょ.....

穂乃果と、月野君はもう乗る気だ。


どこにそんな体力があるんだ。




「俺、パス」


「わ、私も....待っとく....」




これ以上乗ったら、絶対死んじゃう

一生のりたくない.......


「じゃー上野、行こうぜ!!」


「おおっっ!!」



ハイテンションで、ジェットコースターの列に再び並びに行く二人。






「星川....さん?そこのベンチ座ろ」


「は、はいっ!」




そうだった今、坂神君と二人だ。


どうしよう、何か会話しなきゃ.....

でも、どんな人か知らないし...

初対面の人って、何話していいのか分かんない......



この人見知りの性格をどうにかしたいよ。



「あの、二人って付き合ってんだよな」



んん!?

私に話しかけてるよね.....?


いやいや、独り言ではなさそうだし....



それより、今"あの二人"って言ってたよね


あの二人.......


「穂乃果と月野君のこと....?」


「そう」


「うん、付き合って...るよ.....」


「へぇ」





いざ、考えてみても、やっぱり付き合ってるんだよね........



はぁー、ちゃんと諦めないと.....





それに、しても会話が終わった。

また、気まずくなってしまった....


えっと、何かないかな。




「あっ、坂神君と月野君って何で友達になったの?」



とっさに、聞いてしまったけど変な質問してしまった.......



「何でって......」




わぁ、明らかに困ってるよね.....

「ごめん、今の......」




私の言葉を遮って、言った。



「同じ部活だから...?」


同じ、部活?

月野君と、同じって事は.......




「ええ!?サッカー部なの!?」



意外だ.......

絶対、運動面倒くさくてやらなさそうなのに......




「意外って、思った?」


え!?何で、バレてるの!?

エスパー......




「ええ!?...思ってナイヨ..?」




「分かりやす」




坂神君がフッと笑った。


「ご、ごめんなさい....!」



「別にいいけど」





坂神君も、笑うんだなー


って、そりゃそうか。




月野君と穂乃果が、目にはいった。


楽しそうだな......



私も穂乃果みたいだったらって、ふいに思ってしまった。