佐伯先生…真面目そうだしいい人っぽいよね。まあまだ話したこともないしよくわからないけど。あ、でも挨拶の時笑ってた顔、優しい感じがしたな…もう一度あの顔を見たいかも。どうしたら笑ってくれるのかな。お話、してみたいな…先生のこともっと知りたい。


などと考えていると突然茜音が口を開いた。

「千星顔真っ赤だよ!?大丈夫?」

自分でも気がつかないうちにまた顔が熱くなっていた

「今先生のこともっと知りたいとか思ったでしょ」

「えっ麻耶エスパー!!!??」


なんでわかったんだろ…
やっぱり麻耶は頭がいいからなんでも知ってるのかな、すごい…

「今頭がいいから麻耶は私の気持ちもわかるんだすごいとか思ってるのかもしれないけど違うから。千星も茜音も今まで色恋沙汰とか無縁で生きてきたようだから言うけど、話したいとか顔を見たいとか仲良くなりたいとかそういう気持ちがあるんだったら、それは恋だよ。ドキドキするなんてまさに好きな証拠じゃん」


またしても心を読まれた。

でも全部当てはまる
えっ、私って…

「先生のこと好きなの!!??」




ドキドキするのも、顔が熱くなる理由も判明した
まだ実感はないけど、スッキリするような晴れ晴れとした気持ちになった、そんなお昼休み