「まあまあ、好みなんて人それぞれだし。私のタイプじゃないけど」

「そうそう、あまり気にしなくていいんじゃない？私のタイプでもないけど」

完全にからかわれている…


「そんなことないよ！先生はかっこいいよ！！」

思わず大きな声で反論してしまった。

あ、やばい…

気づいた時にはすでに遅し。
一瞬にして教室が静まり返る。


さっきまでみんなうるさいくらい喋ってたじゃんなんで急に黙るの！？
もう死にたい…


1人頭の中が真っ白になっているのをよそに、静寂が嘘のように一気にざわついた。

「えーっ千星、先生が好きなの！？どの先生？」

幸いその人物が佐伯先生だということは気づかれていないらしい。

ふぅ、危なかった

それから教室ではやれどの先生がかっこいいかやら、先生との恋愛ならこう！という妄想話が繰り広げられていた


「危なっかしいな。気をつけなよ」

「ハイ。」

ごもっともです、麻耶様