びっくりしたー、まさか話しかけられるとは思わなかった…


顔を両手で抑えるといつもよりも熱くなっていることに気がつく


はぁ…やっぱり麻耶が言ってたとおり、私、先生のこと好きになっちゃったのかな


自分の反応を思い返してようやく納得がいった気がした


これが好きって気持ち、『恋』してるんだ、先生に


無性に顔がほころぶ。
初めて持つ感情に少しの動揺と嬉しさを感じる。






この時はまだ気づかなかった
この『恋』の苦しさも、悲しさも。

ふわふわと心地のいい感情の奥に潜む夜闇の存在を。