お昼休み後の授業、古典。


ぐぬぬぬぬ…

私はさっき麻耶に言われたことについて考えていた。

一目惚れ?好き?そんなのって本当にあり得ることなの?そりゃあドキドキもしたけどさ、いくらなんでも急すぎるよ


まだ自分が『恋』をしていることが信じられない。


言われたこと全部当てはまってたけど…実感がないんだよな…うーん


お昼前と同様頭を巡らせる。

幸い今は各々問題を解く時間
しかめっ面をしていても誰も気にならないだろう。


「はぁ、わからない」

思わず口に出ていた言葉は空中で消えずに誰かに拾われたようだ。

「どこかわからないところがあるんですか?」