ジリリリリリ
このけたたましいアラーム音から私、仲瀬千星(なかせ ちせ)の1日は始まる。
低血圧で重苦しい頭と体を無理やり起こして学校へ行く準備をする。
「ふあぁぁ…眠い…」
大きなあくびが出てしまうのもしょうがない、朝だから。
「ちょっと千星(ちせ)!遅刻するわよ、早くしなさい!」
お母さんに急かされるのもいつものこと。
制服に着替え、髪を整えて鏡の前でチェック
スカートオッケー、寝癖オッケー
よし!行きますか!
「ってヤバイ遅刻する…!行ってきまーす!」
ギリギリ滑り込みで遅刻を免れるのも日課なのである。