「そうそう、こないだだって殺りあったのに、ほとんど無傷だったし、帰り血はひどかったのにー」

殺り?


「ん?なんの話?殺り?」


「なんでもないよ、裏事情だから気にすんな。


それから、古都。



もう、美心を泣かすなよ」



一番近くで自分は、一人じゃないと言ってくれる子。


こんな自分のために、泣いてくる子。


きっと、美心しかいない。