「それは玄関に鵠の靴が置いてあるのを見たからだよ〜!!」


「ひゃあ‼︎‼︎」


「ふふ〜ん、驚いたか?ドッキリ成功だね」


私にドヤ顔で抱きついて来たこの子は私の唯一の友達、紅嶺 柊花(こうれい とうか)。


彼女からふんわりと甘い香りが漂う。

柊花はふわふわな髪に少しタレ目の大きい目を持っている。その目も、青い瞳だ。確か…クオータだったっけ。

柊花は世間でいう可愛い系美人だ。
そんな彼女はモテないはずがない。

柊花の周りはいつも人がいる。
私はいつも1人だ。


つまり私と柊花は真逆の性格なのだ。


初めて柊花と話したとき、
クラスが違うのに話しかけてきたのが不思議でたまらなかった。


それは今も……。