*5年前
「和彩~、明日空いてる?遊びに行こうよ」
話しかけて来たのは紗南。
「いいよ。どこ行くの?」
「ショッピングモール!!初めて行けるから」
紗南は先天性心疾患、いわゆる心臓病だった。それに加えて昔から体が弱く、あまり出掛けた事は無かった。高校生になってやっと担当医に出掛ける事を許可されてから、紗南は毎週必ず1日はどこかへ行こうと誘ってくる。
「丁度いいや。紗南になんか買ってあげようと思ってたの」
入院ばかりしていた紗南は、余り女子高生らしいバッグや化粧品を持っていなかった。
「えー、いいよ。ほら、私お年玉とかお小遣い貰っても余り使わなかったし」
「いいのいいの。私から、退院祝いのプレゼント」
そう言うと、紗南は困ったように口をとんがらせた。そして、何か思いついたようににこっと笑った。
「じゃあ私も和彩になんか買う!」
それじゃあプレゼントする意味ないじゃない。でも紗南はこういう時引かないからな…。
「和彩~、明日空いてる?遊びに行こうよ」
話しかけて来たのは紗南。
「いいよ。どこ行くの?」
「ショッピングモール!!初めて行けるから」
紗南は先天性心疾患、いわゆる心臓病だった。それに加えて昔から体が弱く、あまり出掛けた事は無かった。高校生になってやっと担当医に出掛ける事を許可されてから、紗南は毎週必ず1日はどこかへ行こうと誘ってくる。
「丁度いいや。紗南になんか買ってあげようと思ってたの」
入院ばかりしていた紗南は、余り女子高生らしいバッグや化粧品を持っていなかった。
「えー、いいよ。ほら、私お年玉とかお小遣い貰っても余り使わなかったし」
「いいのいいの。私から、退院祝いのプレゼント」
そう言うと、紗南は困ったように口をとんがらせた。そして、何か思いついたようににこっと笑った。
「じゃあ私も和彩になんか買う!」
それじゃあプレゼントする意味ないじゃない。でも紗南はこういう時引かないからな…。