そんな他愛もない話に笑う。
幸せだと思っていた。

 けど…

 何か私の胸に引っかかっている事がある。
これが何なのかは私は知らない。
気付いていない。
 
 いや…

 気付かないようにしていたのかもしれない。
気付いたら傷つく。

 自分を必死で守っていたんだね。

 いや、違う…

 傷つきたくなかっただけ。
結局この頃の私は、真実から目をそむけてただけなんだ。

 でも、知らずにいれたならいたかったな。
弱虫でもいい。だから…知りたくなかった。
気付きたくなかった。

 なのに…

 私は馬鹿だったね。
自分でその扉を開けてしまうなんて…。