「さぁさぁ委員会も決まり、次は部活かなぁ
なんの部活にしようかなぁ」

ルンルン気分でみなちゃんとの約束の時間に部屋を出た

「みなちゃんおはよー!部活そろそろ決める時期かなぁ?」

我ながら朝からハイテンションやなぁ

「んー、どうしよっかなぁ?ちなちゃんはどうするの?」

そんなくりくりお目目で首傾げられたら…ちなさんドキッとしちゃう!なんてね笑

「そうだなぁ、昨日の委員会で図書当番があるみたいだからその曜日以外に入れるとこがいいかなー」

「図書当番って何曜日?」

「ええっと、私は…」

おっと?思い出せないなぁ
なんせ委員長めっちゃ綺麗ってしか印象ないもんなぁ

「榊は火曜だったんじゃね?」

後ろから声がする
えっとね、同じクラスの同じ委員会の子だから…

「ん!柊くんおはよ!」

「おはよ、今名前思い出したみたいな顔したろ?」

そんなことめっそうにもございませんの意味を込めて首をブンブンふる

「ははっ、榊って変わってんな そう思うよね?扇さん」

「えぇー私に振るの?」

お願い、みなちゃんだけでも私は普通だと言ってくれ…

「確かに少しおかしいかもだけど、とってもいい子だと私は思うなぁ」

みなちゃんよ…それはフォローになってないよぉ…

まあ、格好は少し変わってる。

小学校高学年で目が悪くなり、そこからメガネになり、背中まである髪は2つに結んでいる。
制服もうちの学校は可愛いと有名ではあるものの、校則はゆるく、それをさらに着崩している人が多い中、私は校則を破る理由もなく膝丈スカートでボタンを全部閉めている。
この学校では少し変わった人ではあるだろう。


携帯小説とかだと、隠された素顔はめっちゃ可愛いとか、お嬢様だとか色々あるけど残念ながら私の場合はただの一般女子高生だし、対して可愛くもないのだ。

現実とは悲しいものです…

「ま、俺も火曜だからよろしくなー」

そう言い捨てて友達にあいさつに行った柊くんであった