シェリルの周りにまとわりつくように動き回る子鬼がアメリアの目に映る。


たくさんの子鬼がシェリルの身体を触っているのだ。


死期の近い人間の生気を貪り食う奴ら。


『お前たちはどこかへ行け!』


アメリアがちょこまかとシェリルの周りにいる子鬼に言い放つ。


敵わないと感じたのか子鬼は一目散にタンスの後ろやベッドの下へ隠れた。


「アメリアさん、お世話をしてくれて……ありがとうございました……」


子鬼が周りにいなくなったシェリルは身体が楽になり目を開けた。