「いつも貴方とばかり踊っているから飽きてしまったの。レオン様よろしいでしょう?」


鈴のような笑い声をたててレオンに聞いた。


レオンはゆっくり立ち上がると、アシーネの手を取ってホールへ向かった。


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アメリアは目の前の少女が弱っていく姿を目の当たりにして戸惑い始めていた。


「シェリル様、お食事を召し上がってください」


今朝はひどく具合が悪いように見える。


ベッドに力なく横たわっている少女に声をかけ、肩をそっと揺さぶる。


アメリアの声にうっすらと瞼が開く。


「アメリア……さん……」


だがアメリアの名前を呟くと、シェリルは目を閉じてしまう。