レオンによって自信をもたされたシェリルはグラスに注がれたワイングラスを手にした。


レオンも同じく手を伸ばして持つと、シェリルの持ったグラスに軽く合わせた。




先ほどまでのおどおどした気分は去り、シェリルは食事を楽しんでいた。


「とってもおいしいです」


「そうか。体力をつけるには食べるのが一番だ」


ステーキ肉にナイフを入れると、そこから血が滴るような肉汁が溢れ出す。


しっかり焼いた肉はゴムを噛んでいるようだ。


シェリルもレオンに習い、フォークとナイフでステーキ肉を切って口に運ぶ。


ヴァンパイアではないシェリルにはしっかり焼いたステーキをレオンは選んでいた。