「エミリオ様?大丈夫ですか?」


ティナが咳をしたエミリオを見て言った。


「そのことは僕たちがいなくなってから話してくれないか?」


もうレオンは大丈夫だとエミリオは安堵した。


このふたりはいつまでも変わらぬ愛で生きていくだろう。


「アシーネ、僕たちは邪魔だね」


エミリオがアシーネの細い腰に腕をまわす。


「そのようだわね」


にっこりエミリオに笑顔を向け、アシーネもエミリオの腰に手を置いた。


ふたりは寄り添って部屋を出て行った。


「さあ、ダーモッド。わたしたちも出るのよ」


アメリアに急かされてダーモッドはいやいや部屋を出た。