「思ったより早く私の血は順応したようだ」


「？」


レオンに言われたことがわからず、可愛らしい顔がかしげる。


「元の姿に戻っているよ」


「本当？」


そう聞いたものの、今ではそんなことは問題ではなかった。


レオンが目を覚ましてくれただけでうれしい。


「レオンが目覚めて良かった……レオン？聞きたいのだけど……あたしはレオンの血だけで生きていくの？」


ふと疑問が頭に浮かんだ。


喉が渇くたびにレオンの血を飲めばまたレオンが倒れてしまうかもしれないと。


ティナの質問にレオンが優しい笑みを浮かべた。


「それは……」


「ゴホッ！！」


レオンが説明しようとするとエミリオが大げさにさえぎった。