ティナ、たっぷり飲むんだ。


飲めばその分、身体は楽になる。


自分の血を飲むティナの細い腰を引き寄せ抱きしめる。


私の血を飲む君が愛しい……。


ティナは夢中になってレオンの血を飲んだ。


たっぷり飲んだ後、自分の腰を抱いていたレオンの腕の力が無くなったことに気づいた。


ハッとしてレオンを見る。


レオンは目を閉じてそのままベッドに倒れた。


「きゃーっ!レオンっ!レオンっ!」


あたしはなんてことをしてしまったの!?


「レオンっ!レオンっ!」


ティナがレオンの名前を呼んでも身体を揺さぶっても意識が戻らない。


ティナは弾かれたようにドアに走った。


ドアを開けるとアメリアとダーモッドがいた。


「アメリアっ!」


泣きじゃくるティナにアメリアが駆け寄った。


アメリアは急いで寝室に入るとすぐさま悟りダーモッドにエミリオ様を呼んでくるように言った。


「アメリア、レオンが!ああ、どうしたら」


「ティナ様、落ち着いてください」


ティナのパニックにアメリアがイスに座らせた。