『ご主人様!ティナ様が!』


アメリアはレオンに助けを求めた。


サンノーゼと攻防を繰り返しながら、アメリアはベッドを見る。


ティナはベッドの上に起き上がり、戦いを悲痛な表情で見ていた。


「アメリア!」


ティナが叫ぶ。


アメリアが危ない。


男につかまれた腕をひねり上げられる。


ティナは目の前に立っているカサンドラを仰ぎ見た。


「アメリアを傷つけないで!」


カサンドラが妖しく笑う。


「お願いっ!アメリアを離して!」


ティナはかすれた声で叫んだ。


叫んだ途端、ひどい咳の発作が起きた。


「ゴボッ!」


両手で口元を押さえると手には血がべったりとついていた。


「!!!」


ティナは意識が朦朧としてきた。