「それは出来ません。わたくしのご主人様はレオン様だけ。誰にも指図は受けません」


アメリアが入って来たふたりをにらみつける。


「フフ、歯向かおうと言うのね?あなたなんか相手にもならないわ」


カサンドラはサンノーゼに目で合図をする。


サンノーゼは楽しそうな顔でアメリアに近づいた。


「あなたはご主人様のご友人では?どうしてティナ様を?」


アメリアがつかみかかろうとするサンノーゼをかわしながら言う。


「使い魔ごときがあの少女の香りがわかるまい。誰にも抑えられぬ欲望が湧き上がるのだ」


「そんな事はさせない!」


アメリアがサンノーゼに飛びかかった。


アメリアがサンノーゼと戦っている間に、カサンドラはティナの寝ているベッドの傍に立った。