人形のように長いまつげの影を頬に落として眠っているティナ。


レオンは喉もとのボタンを外していく。


胸の下までボタンを外すと手を滑り込ませた。


「ご主人様、あまりティナ様に生気を送りますと、ご主人様の身体が持ちません」


アメリアが言う。


一日に何回もティナに生気をあげている為、レオンに疲れが見えていた。


その時、ティナの目がパチッと開いた。


一点の曇りもない空色の瞳が一瞬で翳る。


「ティナ?」


「レオン、今は具合悪くないから大丈夫よ」


生気を送らなくても大丈夫。